ネシャンサーガ〜第七代裁き司の謎〜
ラルフ・イーザウ著
酒寄進一訳
あすなろ書房刊

第六代裁き司ゴエルの待つ英知の庭への旅を続けるヨナタン。
南の門を越えたのもつかの間、海賊に捕らえられてしまう。港町メレジン、帝都セダノール、呪われたマーラ砂漠、破滅の街アバドン…次々と困難を乗越えながら成長を続けるヨナタン。しかし、それとバランスをとるようにジョナサンの時間は徐々に失われていく…。

白いバラの紋章、1707年5月1日のページに挟まれていた羊皮紙、棺の台座に刻まれた笛の印…。そしてついに、第七代裁き司の謎が明かされる!
彼はかならず栄え、わたしは衰える。





ジョナサーン!!!(涙)
こんなこと書くとネタバレになっちゃうか。裁き司については、別に謎って程でもなかったですが。ジョナサンは…。ロンリーハートです。とほ。
やっと出てきた女性キャラ・ビティア。口が悪いところは大好きですよ。なのにヨナタン!!その反応はないでしょう…。普通だったら、ちょっと良い雰囲気になったりするのにねー。
そして一緒に旅しないのもびっくりでした。本当に出てきただけ…。ううむ。ますます数を増やす男性キャラに対して、女性キャラのなんと影の薄いことか。
ギンバール曰く、「もう君の虜さ」だそうですから。ヨナタンはこれからもステキな男性陣に囲まれて暮らすんでしょう(笑)

新キャラ。ひいきはフェリン。王子ですよ未来の皇帝ですよ!!環境にあまり恵まれてないのに、心優しくて憂いを帯びた瞳!ロングソードをふりまわす立ち回りも、ビジュアル的にはグゥであります。商人ギンバールもおいしいところ取ってますね。ヨナタンの涙を一人占め!ずるいぞぅ。
イェージルとゼトアもラヴです。
ゼトア…。ちょっと生きててほしいな〜なんて。なにせ「君の虜」ですし(もういいよ)

原題は「Das Geheimnis des siebten Richters」"7番目の審判者(裁き司)の秘密"ってとこですか。「裁き司」ってRichterだったんだ…。辞書では裁判官や判事、という意味しか出てません(当たり前)
ラルフ・イーザウ氏のHPにネシャンの資料が公開されてます。暦や各国の表紙、イーザウ氏直筆の地図やハシェベトスケッチなどなど。