ネシャンサーガ〜ヨナタンと伝説の杖〜
ラルフ・イーサヴ著
酒寄進一訳
あすなろ書房刊

1920年代のスコットランド。『その日』、ジョナサンは歩く力を失い、そしてまた涙の地・ネシャンの夢を見るようになった。ネシャンには、自分によく似た少年ーヨナタンーがいる…。
ヨナタンが偶然手にした伝説の杖・ハシェベト。ハシェベトはかつてこのネシャンを治めた、裁き司のものだった。預言の書は語る。「次に杖を持つ者が、ネシャンに平和をもたらす」と…。
ハシェベトを、先代の裁き司が待つ英知の庭まで届けなくては!ヨナタンはハシェベトに選ばれたのだから。
しかし杖が戻り、預言が実現することを望まない国があった。闇の国・テマナーである。
ヨナタンはテマナーの刺客を退け、禁断の地を抜け、英知の庭へ辿りつくことができるのか?そしてジョナサンとヨナタンの、螺旋のようにつながる関係は…?

ぼくはヨナタンだ。『イェーヴォーが与えしもの』という意味だ。
ゼトアは『隠密』か。さすが、あなたにふさわしい。





「僕の名前はジョナサンだ。君の名前に似ている」
…似てないよ!とツッコミをいれた方は多かったと思います(笑)ジョナサン(Jonathan)ヨナタン(Yonathan)で、アルファベット圏の人にとっては「すごい似てる」んでしょうなぁ。
個人的には、ヨナタンのクールビューティヒーローぶりにハマりました。頭は良いし、剣も使えるし、機転は利くし運はあるし。人柄もモンダイ無し!問題があるとしたら、名前くらいか(苦笑)

ヒーローの名前が「ヨナタン」は…ちょっと;;慣れればなんでもないんですがね。この世界風の名前ってことで。あと後半はジャングルを着のみ気のままで冒険するんで、服が!凝ったRPGルックにできない!!

原題は「Die Traume des Jonathan Jabbok」(ジョナサン・ジェイボックの夢。変母音が表示されてなくてごめんなさい)。邦訳では変えられてますね。
原作者、
ラルフ・イーサヴ氏の公式サイトと、訳者酒寄進一氏のページも訪れてみてはいかがでしょうか。ただし、ラルフ・イーザウ氏は(もちろん)ドイツ語です…。