「アルテミス・ファウル」

妖精の身代金
北極の事件簿

オーエン・コルファー著
大久保 寛訳
角川書店刊



遊ぶ時はとことん遊ぶものさ・・・でなきゃ、遊ぶな。

伝説的な犯罪一家に育った弱冠12歳の天才少年、アルテミス・ファウル。
21世紀の始め、彼は傾きつつある家運を立て直そうとある計画を考えだした。「妖精の黄金」を奪うこと…
しかし、妖精たちはハイテク兵器で武装した集団だった!
2年の調査の末にアルテミスは「妖精の聖書」ともいうべき「妖精の書(ブック)」を入手する。最新コンピュータを駆使して解読に成功したアルテミスだが、問題はどうやって妖精を捕まえるか…。そして果たして望み通りに黄金を手にする事ができるのだろうか…?






「悪のハリー・ポッター」登場!ってなわけで速攻で読んでみました。泥棒…むしろ怪盗というのは名探偵と並んでミリョク的なキャラクターであります♪
…アルテミスは「怪盗」ではなくて「犯罪者」なんですが。若干12歳ということで、子供にいえないような犯罪は行なっていない模様です。

アルテミス以外でのお気に入りキャラはバトラーです〜。
500メートル先からの狙撃の方が好きなのに、アルテミスの頼みとあらば!コミックのような恥ずかしい回転キックも堂々とくり出します。素敵。
顔の描写は全くといって無いのですが、せっかくですから美形のボディガード風味にしてみました(笑)色付け途中で飽きちゃったので、すごい適当ですけど。

そう言えばアルテミスもアレな衣装ですね…いや、ここを見てる人はTシャツにジーンズのアルテミスを期待してはいないでしょうし;

ストーリーは…まぁ、飽きさせず面白いと思うんですが、いま一つラストのひねりが足りないと言うか。だって、
お母さんが出てきた時点でオチが分かるなんて。せっかく「天才的な犯罪者」なんだから、痛快に妖精どもをコテンパンにしてほしかったなぁ。あ、もちろん妖精を殺したりとかではなくて…盗まれることによって忘れていた大事な何かを思い出すとか(あれだけ社会に問題があるんだし)、ホリーとアルテミスに友情が…とか。
ま、この辺は次回に期待!でしょうか(^^

次回作は"Arctic Incident"…うーん。「北極事件」?映画にもなるとか。オビでは2003年とありましたが、アメリカのサイトでちょこっと見たら2004年になってました。
こちらは
ミラマックスの公式サイトと、オーエン・コルファー公式サイトです。どちらも重いフラッシュがお出迎えしてくれます。